Monthly Archives

 2006年04月 

酒税改正

5月1日より、酒税法改正により雑種の価格が上がるそうです。
その反面、ビールは350ml辺り0.7円引き下げられるとか。

−0.7円じゃ、販売価格は変らないでしょうね。
ちなみに350mlのビールは約77.7円が税金になっています。

しかし、そんな中でも最近、大手メーカーはプレミアムビールに
力を入れているようです。
サントリーのプレミアムモルツは普通にスーパーで見かけるように
なりましたし、キリンから一番絞り未濾過という製品も出ました。

一番絞り未濾過、飲んでみたところなかなか美味しかったです。
未濾過のビールはやはりコクと味わいがありますね。
我々にとっては、濾過済みのエビスより、こちらの方が身近な味
ということでしょうか?

ビール会社も、購買層の格差を意識し始めていますね。
美味しいものには、少しお金を出しても良いと思う人も結構
いるんですよ。

この調子で、ラガーだけでなくエールも出して欲しいですね。
日本は世界一美味しいビールを作れる国なんですから。

ドライホップその後

ドライホップしたケグ詰アメリカンペールエールを
飲んでみました。

0426.jpg


生ホップペレットそのままの香りが感じられます。
ホップに慣れていない人には、青臭く感じられるかも
しれませんね。

ホップが強く効いていると、ボディの甘みが少し
隠れてしまいますね。

アメリカンエールなので、クリーミーなヘッドが
少しあるくらいのサービングで香りがちょうど良い
かなと思います。

さて、遅くなってしまいましたが、ケグの写真
アルバムに入れておきました。
「ここから」ご覧下さい。


TDL&仕込み

PAP_0150.jpg


家族サービスとして、金・土とTDLに行って来ました。
正直言うと、僕の目当てはイクスピアリにある舞浜地ビールです。

イクスピアリの4Fにロディスハウスというレストランがあり、
ここの中にある醸造設備で作られているようです。

ビールは季節限定ものを含めると7種類もあり、非常に充実した
ラインナップです。
その中の、ペールエール、ブラウンエール、ベルジャンホワイトを飲みました。
ベルジャンホワイトは、スタイルの割には、ボディがしっかりとしており、
ヒューガルデンの様なドライさは感じません。
そして、オレンジピールの甘い香りが結構強いです。
女性には非常にウケが良さそうです。案の定、妻は気にいって2杯も
飲んでいました。

ペールエールとブラウンエールは、どちらも非常に控えめな印象を受けます。
最近、ホップやモルトがガンガンに効いているビールを飲んでいたせいか
舌が肥えてしまったのか、僕にはちょっと物足りない気がしました。

全体的に、クセが無くスッキリとした飲み口である傾向なのかな?という
印象です。
炭酸が強く、冷えすぎていたため、また、グラスもシャンパングラスの
ような口が小さいものなので、ホップや麦芽のアロマが感じ難かったと
いうのも関係していると思います。
スタイル別に、グラスと温度を適切にしていただけるといいですね。

ここのメインのブルワーの方は女性だそうです。
なるほど、と納得しました。
一般の方々には、なじみやすく、お勧めの地ビールだと思います。

PAP_0149.jpg

料理は文句無く美味しい

---

日曜日には、前から着々と計画していたDunkelWeizenを仕込みました。
久しぶりにデコクションマッシュを採用したり、取り寄せた特殊麦芽
をふんだんに使ったりして、「こってり甘く」「トーストと蜂蜜」
のような飲み口の濃厚なビールを目指します。
「スッキリ」や「飲みやすさ」とは無縁の仕上がりになりそうです。

今朝、発酵容器が置いてある収納庫を開けたら、バナナ臭と焙煎香が
混ざった、何ともいえない香りが溢れ出てきました。
今のところ、順調のようです。
Weizenは発酵中も、とても楽しいんです。

アンカーリバティー

anchor.jpg


久しぶりに市販のアメリカンエールを飲みました。
これは、アメリカで一番有名なクラフトビール会社「アンカー」
のリバティエールです。

特徴としては、アメリカンエールの典型で、アルコール6%と若干高め。
よなよなエールでおなじみカスケードホップを使っています。
さらに、ドライポップという方式でホップの香りを格段に向上
させています。

ドライホップとは1次発酵が終わった後の工程で、生ホップをビールに
漬け込み香り付けをする事です。
ホップは煮沸をすればするほど苦味がつきますが、香り成分が飛んで
しまうので、こうすることによりホップ本来の香りを直接ビールに
付けることが出来るのです。

栓を抜くと、顔を近づけなくても生ホップの香りが漂ってきます。
思いっきりホップペレットの香りですね。
カスケードの柑橘系の香りが大好きな人は、お勧めです。

麦芽の甘みも十分感じますが、ホップの香りが強いので、麦芽の
フレーバーはあまり感じません。
麦芽のキャラクタが強いBASSエールに比べると対照的ですね。

総合的に見るとなかなか美味しいです。


ラインアップとして、他に、ポーターとスチームラガーがあります。
スチームラガーというのは、ラガー酵母を使い、エールの適温(約20℃)
にて発酵させたハイブリッド醸造という方式です。
カリフォルニアコモンビアというスタイルになります。
ラガーのスッキリ感とエールのフルーティーさの中間という事でしょうかね。

そういえば、ドイツのアルトビアなどは逆に、エール酵母をラガーに近い温度で
発酵させ低温で熟成しています。
飲み比べてみると面白いかもしれませんね。

これはイトーヨーカドーで購入しました。
ちなみに、そこの酒売り場では、ビールと、発泡酒雑酒が別の場所に
陳列されていたのでちょっと感心しました。
食品部門の担当の方はお酒にこだわりがあるのかもしれません。

ビールの教科書

beerbook.jpg


今日は本の紹介をします。
最近では、以前と比べて随分とビールに関する本も
多く出版されるようになりました。

それでも、国内でビールに関する内容の本は絶対的に
少ないですね。
ワインや洋酒などはそれなりにあるようですが。

この「ビールの教科書」という本は、その名の通り
ビールに関する知識が一通り身につける事が出来ます。

日本でビール通を名乗る人と、海外のビール通の常識レベルは
比較にならない差があります。
これは、寡占化した大手メーカーの画一的なラガービール
だけがビールである、という背景があります。
しかし、この本により、一気に世界のビール通の常識が身に
付けられると言えるでしょう。

日本は世界的にも食べ物が非常に豊かな国であります。
和・洋・中、それこそ世界中の美味しいものが食べられる。
そんな中、いつも同じ大手のラガーを飲んでいてはもったいない
と思うんですよ。

恵比寿ビールは確かにとても美味しいです。
でも、牡蠣にはギネス、焼き魚にはヒューガルデンといった
料理とドンピシャなビールが多くあります。

ビールが好きで、居酒屋では最初から最後までビール!
そういう方たちに是非読んで欲しいです。

きっかけとなったビール

僕の様に、ビールの世界に浸ってしまった方々。。。
そのきっかけとなったビールというものが必ずありますよね。

僕の場合、11年前にドイツに旅行に行った時、初めて飲んだ
ビールが恐らくそれにあたると思います。

ツアーの自由時間に、本場ドイツビールを是非飲まなくてはと、
適当に入った老夫婦が営む酒場で、片言のドイツ語で適当に数種類
を頼みました。
今のようにビールに対する知識は無く、面白半分で飲み比べていました。
そのうちの一つにこれがありました。
一口飲んだときのあの衝撃は今でも忘れません。

何だろう?この麦茶のような麦の芳ばしい香り。
複雑な味わいは!
うまい!これが本場のビールなのか?


一瞬にして、細胞が、DNAが、反応したと言うか。。。
その時、同時にビールの世界への扉を開けてしまったのです。

そして、そのビールのスタイルは最近になって分りました。
分ったというか、恐らくという推察ですが。




デュンケルです。
ミュンヘナーとかジャーマンダークラガーとも言いまして、
古典的な南ドイツの濃色ラガーです。
そう、日本のビールと同じ下面発酵(ラガー製法)です。

これは、かのルートビッヒ王の末裔が経営している醸造所の
ケーニッヒ・ルートビッヒ・デュンケルです。

麦の芳ばしい香り、カラメルの甘み、複雑な味わい。
ラガーとは思えないほどのコクがあるビールで、とても美味しいです。

エビス黒も、見た目は同じダークラガーですが、麦芽の複雑な
風味や甘みは無いので、デュンケルでは無いです。

上面下面発酵は関係なく、僕は麦芽の香りが濃厚なビールが
大好きである、という事が良くわかりました。
そして、これを飲みながら、昔の懐かしい思い出にしばし浸りました。

みなさんの思い出のビールは何ですか?

アメリカンペールエール試飲

3/5に仕込んだアメリカンペールエールの味見をしました。
まだ1ヶ月しか経っていないので熟成が十分では無いと思いつつも、出来が気になり、
つい1本を空けてしまいました。

HI330146.jpg


麦芽の香ばしさを少し最初に感じます。
次に、カスケードのアロマが来ます。
ボディは、僕にとってちょうど良い具合です。
アイリッシュモス(清澄化剤)を入れ忘れたにしては
結構クリアです。

まだ少し味にまとまりが無いですが、まぁまぁ自分の好みの味になりました。
半分はケグ(樽)に詰めましたので、様子を見てドライホップなどしてみます。

※瓶はFlensburgerですが中身はMyBeerでございます。

ちなみにアイリッシュモスとは、ビールを澄ませるために煮沸工程の途中に入れる
「ふりかけ」のような物質です。
サギナというナデシコ科の植物とは関係なく、海藻のスギノリなどを乾燥させたものらしいです。

海外ショッピング

ビール造りをする上で、一つだけ不便な事があります。
マニアックな趣味、というか日本ではグレーな部分がある分野なので
道具や材料には、国内では入手困難なものも数多くあります。
国内の数少ないショップに頼める場合もありますが、すぐ欲しい場合は
個人輸入するしかないです。

そして、海外(主にアメリカ)のネットショップには魅力的なものが沢山!
少なく買っても、どうせ送料は高いのだから」とか訳の分らない理由で
ついショッピングバスケットに入れてしまいます。

海外から送ってもらう場合、いくつか方法があるのですが、大きく分けると
次の2通りです。
・航空便(Air)
・船便(Surface)

送料は、重量に比例していきます。

船便は一番安く、大きな荷物の時はありがたいですが、遅い。
4週間〜8週間かかります。
また、赤道なども通る事もあるので温度に左右されるものはなるべく
避けたいですね。

航空便は、種類もいろいろとあり、日数も様々です。
国際宅配便が基本的には一番早いです。
(FedEx、DHL、UPS等)
税関を通過してからは、各宅配便業者が自宅まで配送してくれます。
一番安心ですが、これは高いので僕はまず利用しません。

Air Parcel Post (航空郵便小包) という郵便局が行っている
航空便があります。
国際宅配便から比べると、こちらの方が数日かかりますが
大分安いです。
その中で、Express Mail International Service (EMS)というのが
あり、僕はこれをよく利用しています。

EMSは航空郵便小包の中では高い方ですが、荷物追跡(トラッキング
が可能で安心です。
なにしろ、日本の業者の様にきちんとしているとは限りませんからね。
ソバ屋の出前みたいな事も良くあります。
「もしもし、出前まだ届かないんですけど」「ついさっき出ましたよ」

ショップに、発送時に荷物番号を教えてもらえば、USPSのサイトで
ステータスが確認出来るので安心。
よしよし、john、ちゃんと送ってくれたな

USPSトラッキング画面


そして、もっと素晴らしいことには、
日本の郵便局のサイトからも確認できるんです。

EMS追跡結果


税関を通れば、後は優秀な郵政の事ですから1・2日で届けてくれます。
もし、税関でなんらかのトラブルがあってもこれで分ります。
情報って世界中で繋がっているんですね!

そうそう、年末年始やお盆等の連休付近では、税関が休みだったり
混雑していたりするので、到着が数日余計にかかります。

アメリカン・ウィート・エール

日曜日に「アメリカン・ウィート・エール
を仕込みました。

ウィートというのは、英語で小麦の意味です。
通常のビールは、二条大麦麦芽を使うことが多いですが、
小麦を5割程度使うと、独特のフルーティーさや爽やかさ
酸味が特徴的になります。
色合いも、白っぽい金色になります。
暑い夏場の昼下がりに飲むには最適ですね。

爽やかさを出すために、柑橘系のカスケードホップと
スイートオレンジピールを使ってみました。

あと、より小麦らしさが出ることを期待するために、
小麦フレークを使いました。

また、前回からお気に入りのトーストモルトも少しだけ
混ぜてみました。
ナッツフレーバーと、柑橘系、小麦...
果たしてマッチするのかどうか?どんな味になるでしょうかね?

HI330148.jpg



*-----------------------*
American wheat Ale 5gal
*-----------------------*
Grain:
Asahi PaleMalt 2.5lb
Weyermann WheatMalt 3.8lb
Flaked Wheat 2.0lb
CaraPils Malt 0.5lb
homeToast Malt (15min@170℃) 5oz

hop:
.5 oz. Fuggles (5.1% AA, 75 min.)
.5 oz. Cascade (5.2% AA, 30 min.)
.5 oz. Cascade (aroma)
6 g Orange peel (aroma)

Mashing:
50℃(30min)
68℃(60min)
77℃(min)

Boil 75min
O.G. 1.050@16℃

Yeast:
Wyeast 1056 American Ale (3/5の澱)

HI330147.jpg

どうしてビール作りをしているんですか?

どうしてビール作りをしているんですか?
という質問をされる事があります。

とりあえず「貧乏だからです。」と、答えています。
この回答は30%ほどは本当ですケドね。

残り70%の内訳は
美味しいビールが飲みたいから...30%
色んなスタイルのビールを自分で作ると楽しいから...40%

日本にいて、普通に売られているビールだけ飲んでいると
残念ながら、一生気づく事は無い事ですが、
ビールの魅力は、他のお酒とは比較にならない多様性にあると思います。

ビールの世界を100としたら日本の大手メーカのものはたったです。
最近は、エビス黒などもメジャーになってきましたら、大目に見て
「2」ですかね。

その昔のバブル期には、大手のビールメーカーも、色んな製品に
チャレンジしていました。
アサヒエール6というビールは、上面発酵のゴールデンエールを
缶で売り出していました。
焙煎というビールは、その名の通り焙煎した特殊麦芽を使用していました。

しかし今、それらビール自体も危うくなっています。
ここ最近ビールの新規銘柄が殆ど発売されていないことに気が
つきませんか?
ビールメーカーも、本当のビールを作りたいと思っているはずです。
でも、作ったとしても、今は買ってもらえないんです。

もはやビールの多様性がどーの、と言っている状況では無くなってきて
いるのかもしれません。
美味しいビール、バラエティ豊富なビールを飲むのは、今の日本では
非常に非常に困難なのです。
だから、自分で作るしか無いのです。

政治家の無知で身勝手な税制改革のせいで、今の日本からビール文化が
消えようとしています。
ですが、本当にビールが好きな人たちで、新しい運動も起こり始めています。

我々は今、何かをすべき所に来ているような気がします。
今すぐに出来ること...それは、
ビールってこんなにバラエティ豊かで、麦芽の風味豊かなビールって
こんなに美味しいんだ!
という事をいろんな人に分ってもらう事だと僕は思います。

必ずしも、どんな時にも美味しいビールを飲む必要は無いです。
普段は発泡酒だけど、週末はちょっと贅沢して美味しいビールを飲みたいな。
と言う、この「ちょっと贅沢して」という気持ちがある人には、是非
いろんなビールを知って飲んで欲しいと思います。